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AIに昔住んでた家を再現させたら知らない人が映ってた話【2ch風/怖い話】

 

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしますがお送りします

 

ちょっと気味の悪いことがあったから聞いてほしい。

創作認定されても仕方ないと思うが、実際にあったことだ。

 

俺は今30代なんだが、小学校低学年まである地方都市の一軒家に住んでいた。

父親の転勤で引っ越したから、その家に住んでいた期間は4年くらい。

その後は一度も行っていない。

 

最近、画像生成AIにハマっていて、いろんなものを作って遊んでいた。

風景とか架空の街とか。

その流れでふと思った。

「子供の頃住んでた家って再現できるのかな」と。

 

もちろん写真なんて渡してない。

覚えている特徴だけ文章で入力した。

・二階建て ・白い外壁 ・玄関前に赤いポスト ・庭に大きな柿の木 ・裏手に細い用水路

そんな感じだ。

 

正直、適当な家が出てくると思っていた。

だが出力された画像を見た瞬間、鳥肌が立った。

 

ほぼその家だった。

完全一致ではない。

でも門柱の位置や窓の形、玄関の階段の数まで異常に近い。

「AIすげえな」

最初はそう思った。

問題はそこじゃなかった。

 

玄関の脇に人が立っていた。

 

男とも女とも分からない。

年齢も分からない。

白っぽい服を着ている。

ただ立っているだけ。

顔も少しぼやけていた。

 

AIあるあるだと思った。

人物が勝手に入り込むことなんて珍しくない。

だから気にしなかった。

だが何となく不気味だったので、人物を除外して再生成した。

 

するとまた出てきた。

同じ場所に。

玄関の右側。

少しうつむいた姿勢。

 

プロンプトを変えた。

昼にした。

夕方にした。

雨の日にした。

角度も変えた。

 

だが毎回いる。

服装は微妙に違う。

しかし同じ人物に見える。

そして必ず玄関の横。

さすがに気持ち悪くなった。

 

そこで母親に画像を見せた。

「この家覚えてる?」

母親は即答した。

「懐かしいね」

やっぱり似ていたらしい。

そして俺は人物を指差した。

「この人誰?」

母親は数秒黙った。

 

「知らない」

 

当然だ。

AIが勝手に描いただけだ。

だが母親の顔色が少し変だった。

 

 

数日後。

実家に帰った時のことだ。

何となくその話になった。

すると母親が押し入れから古いアルバムを持ってきた。

「せっかくだから見てみる?」

子供の頃の写真が大量に入っていた。

 

庭。

居間。

運動会。

誕生日。

懐かしい写真ばかりだった。

そして一冊目の最後のページで俺の手が止まった。

 

家の前で撮った写真。

俺が三輪車に乗っている。

その後ろ。

玄関横。

 

誰か立っている。

 

最初は近所の人だと思った。

だが顔がよく見えない。

写真が少しピンボケしていた。

 

俺は母親に聞いた。

「これ誰?」

母親は写真を覗き込んだ。

しばらくして首を振った。

 

「誰だろう」

 

父親も呼んだ。

父親も分からないと言った。

そこまでは良かった。

 

問題は次だった。

別の写真。

庭で花火をしている。

また写っている。

遠くに。

柿の木の横に。

 

 

さらに別の日。

俺が犬と遊んでいる写真。

またいる。

今度は窓越し。

家の中からこちらを見ている。

 

気味が悪くなった。

アルバムを片っ端から調べた。

すると出てくる。

何枚も。

何枚も。

何枚も。

 

全部同じ家で撮影された写真だけ。

引っ越し後の写真には一枚もいない。

家族旅行にもいない。

学校の写真にもいない。

あの家だけ。

あの家の写真だけ。

 

不思議だったのは家族全員が覚えていないことだった。

親戚に聞いた。

祖母にも聞いた。

誰も知らない。

近所の住人じゃないかと言われたが、それにしては写り込みの回数が異常だった。

しかもどの写真も顔が判別できない。

 

ピントが合わない。

ブレる。

遠すぎる。

影になる。

理由はバラバラなのに顔だけ見えない。

 

俺は気になって写真をスキャンした。

そしてAIに読み込ませた。

「この人物について分析して」

そう聞いた。

返答は普通だった。

 

「人物が確認できます」

「詳細は不明です」

そんな感じ。

 

だが数回試しているうちに変な回答が出た。

『同一人物である可能性が高い』

それは分かる。

 

問題は次の文章だった。

『家族構成員の一人と推定』

 

家族構成員。

そんなはずがない。

俺、父、母の三人家族だ。

祖父母は同居していない。

兄弟もいない。

 

何度確認しても同じだった。

家族構成員。

俺は笑ってしまった。

AIの誤認識だろう。

 

だが妙に引っかかった。

そこで試しに聞いた。

 

「名前は?」

 

当然答えられないと思った。

しかしAIは返答した。

『判別できません』

『ただし写真群において継続的に存在しています』

 

その夜。

妙な夢を見た。

昔の家だった。

居間にいる。

窓の外が暗い。

誰かが玄関に立っている。

なぜか夢の中の俺は知っていた。

あれは家族だ。

そう思っていた。

だが顔が思い出せない。

思い出そうとすると目が覚めた。

嫌な夢だった。

 

 

翌日。

さらに調べることにした。

アルバム以外の写真も探した。

古いビデオテープ。

デジタル化されていないホームビデオ。

父親が保管していた。

 

再生した。

映像は荒かった。

幼い俺が庭を走っている。

母親の声。

父親の笑い声。

その時だった。

画面の端に人影が映った。

一瞬だけ。

白い服。

玄関の横。

立っている。

AI画像の人物と同じ場所だった。

 

背筋が寒くなった。

これはAIが作った存在じゃない。

少なくとも元になった何かがある。

映像を停止して拡大した。

顔は潰れている。

だが人がいるのは分かる。

父親に見せた。

父親は黙ったままだった。

数分後、小さく言った。

「こんなのいたか?」

その声を聞いて初めて怖くなった。

父親も本気で知らないらしかった。

 

それから数週間。

気になって仕方なかった。

俺は最後にもう一度AIを使った。

今度は昔の家の写真を大量に読み込ませた。

そして質問した。

「この家について説明して」

AIは普通に答えた。

 

築年数。

建物構造。

庭木。

そんな内容。

最後の一文を見るまでは。

 

『玄関前に4名確認できます』

俺は固まった。

4名。

父親。

母親。

俺。

 

あと1人。

 

急いで質問した。

「4人目は誰?」

返答。

『継続的に存在しています』

「名前は?」

『不明です』

「家族なのか?」

数秒後。

回答が表示された。

『家族として認識されています』

 

気味が悪くなってチャットを閉じた。

それ以来、そのAIは使っていない。

アルバムも実家に返した。

話はこれで終わり。

そう思っていた。

 

 

先月。

母親からLINEが来た。

写真が一枚添付されていた。

実家の片付けをしていたら出てきたらしい。

引っ越し当日の写真だった。

トラックの前で父親と母親が立っている。

幼い俺が笑っている。

そして後ろ。

家の二階の窓。

カーテンの隙間。

誰かがこちらを見ている。

 

母親から続けてメッセージが届いた。

「この人、前に話してた人じゃない?」

俺は画像を閉じた。

それ以来、その写真は見ていない。

 

ただ一つだけ気になることがある。

引っ越し当日のホームビデオも残っていた。

最後に家を出る場面。

父親がカメラを回しながら言っている。

「じゃあ行くぞー」

 

その直後。

小さな声が録音されていた。

家族の誰の声でもない。

男とも女とも分からない声。

音量を上げると聞こえる。

たった一言だけ。

 

 

「やっと、いなくなる」